第151回:リハシリーズ 体をほぐす「ゆるみ体操」
健康な体は柔軟性やパワーがあるだけでなく、適度なゆるみをもっています。適度なゆるみを持つ体は力み過ぎず、たるみ過ぎず、とても自然で穏やかな状態です。血液やリンパの流れに淀みがなく、心肺機能も平静で、自律神経も過不足なく働きます。今回は体をゆるませる体操として、寝て行う「寝ゆる体操」を紹介します。
@腰 もぞもぞ
仰向けに寝て、両手を軽く開いて、手のひらは床につけます。両足は少し開いて目を閉じます。
腰を床につけたまま、左右に揺らします。動かす幅は3〜4pでゆらゆらとゆったりとしたリズムで揺らします。
徐々に揺らしている波動を、腰から腕へ手へ、大腿へ足先へと伝えていく感じで、揺らぎに全身を委ねます。
Aすね プラプラ
仰向けに寝て、両膝を立てます。右足を左膝に深くかけます。右足の力を抜いて、膝から上下にプラプラ揺らします。左足も同じように行います。
Bひざ ゴソゴソ
仰向けに寝て、両膝を立てます。右足のふくらはぎを左膝の上に乗せます。
ふくらはぎの気持ちのよいところを探しながら、ふくらはぎがほぐれるイメージで前後にゆったりと揺らします。
やり方のコツ
「ゆする→ゆれる→ゆるむ」というイメージを頭に浮かべましょう。目を閉じ、小声でささやくように「ゆらゆら〜、ぷらぷら〜ごそごそ〜」などと、言いながら行うとより効果的です。
寝る、座る、立つなど様々な姿勢でいろいろな部分をゆすることができるので、皆様の痛い部分、こっている部分、張を感じる部分を「ゆすって」みてください。